●業績の状況

　会員や利用者の皆さまの信頼に応えるため、効率的な資金運用や経営の合理化・効率化に努め、令和4年9月末は当期剰余金を30億90百万円計上しました。

●自己資本比率の状況

　当会では、多様化するリスクに対応するとともに、会員や利用者の皆さまのニーズに応えるため、財務基盤の強化を経営の重要課題と位置づけ、「自己資本計画(令和4年度～令和6年度)」に基づき、バーゼルⅢの適用内容を勘案した自己資本対策としての内部留保の積み上げ等を行いました。その結果、令和4年9月末の自己資本額は、1,303億円となりました。また、自己資本比率は、12.97%となり、安全基準とされる国内基準の4%および海外での金融業務基準である8%を大きく上回り、高い健全性・安全性を確保しています。

●主要勘定の状況

　貯金は、会員JA等からの受け入れにより2兆3,457億円となりました。
　貸出金は、新型コロナウイルス感染症拡大の中、会員・利用者の業況や当面の資金繰り等の把握に努めつつ、農業関連企業を中心に、県内企業の融資取引基盤の維持・拡充を図り、県外の大手企業向け融資に積極的に取り組み、2,252億円となりました。
　有価証券は、日銀による金融緩和政策が継続される中、中長期的な安定収入確保のため、国債を中心に社債や外国証券、受益証券等への分散投資を行ったことから、8,649億円となりました。
　また、預け金は、安定的収益を確保しながら流動性リスクの軽減を図るため、農林中央金庫への預け金を中心とした効率運用に取り組み、1兆3,428億円となりました。

●JA貯金・貸出金の状況

　令和4年9月末のJA貯金は、個人貯金純増を目的とする定期貯金・定期積金の各種キャンペーンや、年金口座指定および給振獲得推進等の取組みにより、個人貯金が2兆7,622億円となり、JA貯金全体では3兆2,393億円となりました。
　JA貸出金は、利用者メイン化に向けた住宅関連ローン取組みや小口ローンの推進取組み等により、令和4年9月末残高は8,660億円となりました。